録画ができない4Kチューナー?
パナソニックの4Kチューナー「TU-BUHD100」の録画機能の搭載予定日が、なんと「3月下旬まで」に延期されることになった。
「2018年12月1日まで」(当初の予定)
↓
「2019年12月下旬まで」(1度目の延期)
↓
「2019年3月下旬まで」(2度目の延期)
上記のように、延期発表は2度目となる。
年末年始の番組を録画するためにパナソニック機を
買った人も多いだろうから
そんなユーザーの夢を打ち砕いた
無慈悲な決定だといえる。
「不安定でもとりあえず録画できたほうが嬉しいのに」という話
問題なのが「録画機能を付けられるのにあえて付けない」という決定をした点だ。
パナソニック機はピクセラ機(PIX-SMB400)のOEMなので
機器自体はほぼ同一。
中に入っているソフトウェアはピクセラ社が開発したものを
少々カスタマイズして使用している。
ピクセラ機には予告どおり12/25日に録画機能が追加されたので
これまでのバージョンアップ日程にならえば
パナソニック機にも数日遅れで搭載することができたはずだ。
今回、それが延期となったのは、
「パナソニック社の基準からすると録画機能がまだまだ不安定だから」
ということらしい。
つまり、「付けようと思えば付けられるが付けない」ということにしたわけだ。
「不安定でもいいからひとまず搭載し、
こまめなバージョンアップで安定度を高めていく」
という方法が選択されていたなら
「先に言ってくれればピクセラ機を買ったのに」
と後悔するユーザーを生み出すこともなかっただろう。
ブランドの信頼性を保ちたいのであれば
「動作は保証しない」
「インストールは自己責任で」
という注意書き付きで、どうしてもという希望者のみに
ファームウェアを配付するという選択肢もあったのではないだろうか。
録画機能目当てで購入したユーザーにとっては
「録画できない」こと自体が不具合なわけで、
その不具合を長期間放置することにしたパナソニック社の決定には
大きな疑問を抱かざるをえない。
(苦情対応に追われる社員さんや 開発に関わっているエンジニアの皆さんは
日々大変な苦労をされていると思うので、
あくまでもこのような決定をした責任者と会社の方針に
異を唱えたい)
とはいえ、メーカーでは返品を受け付けているそうなので
紅白が録画したくて「TU-BUHD100」を購入した人は
一刻も早く返品の手続きをして、別の4Kチューナーを購入するといい。
3月末に3度目の延期のお知らせを受け取る心配もあるだろうし。
返品して録画できる4Kチューナーを買おう!
返品が決まった人が、年末年始の番組を録画するために他社の4Kチューナーの中からどれを選べばいいかといえば、
安心なのは東芝「TT-4K100」だ。
東芝機ならば発売時から録画に対応しているので安心。
ただし、パナソニック機にある「HLG→HDR10変換機能」が
東芝機にはないので、
HDR10のみに対応しているテレビを使っている場合は
シャープ「4S-C00AS1」等を選択するといい。
4K放送はHDR(HLG)で視聴してこそという番組も多いので
ぜひ確認しておきたいポイントだ。
パナソニック機のandroidTVで「TVer」や「Gyao!」を楽しんでいた人は、
4Kチューナーに加えて「Fire TV Stick 4K」を買えば
変わらずに「TVer」や「Gyao!」等のアプリを楽しめるし
音声認識機能も利用できる。
コストパフォーマンスもいいのではないだろうか。
OEM元のピクセラ機なら
Androidアプリ等、パナソニック機とほぼ同じ機能が使えるが、
「録画中の番組をリアルタイムで視聴できない(追いかけ再生は可能)」
「現時点では動作が不安定という声がある」
というのが心配。
もし3月下旬までにパナソニック機に録画機能が搭載された際には
現在の
「録画できるピクセラ機」>「録画できないパナソニック機」という構図が
「安定録画のパナソニック機」>「不安定録画のピクセラ機」
になってしまうのではという懸念もある。
(↓12/28追記)
メーカーによると、「HLG→HDR10変換機能」は
ピクセラ機にも搭載されているとのことだ。
ただし、パナソニック機では映像設定から
「オート/SDR/HDR10/HLG」の4種類を選択できるが、
ピクセラ機では「オート/オフ」の2種類しか選択できない。
「オート」を選んでおけば、HLG対応のテレビではHLGがそのまま出力され、
HDR10にしか対応していないテレビではHDR10に変換されて出力されるとのこと。
テレビと放送内容によっては
「HLG放送が白っぽくなりすぎて見るに堪えない」
「HDRの色味が少々キツい」
というトラブルが報告されている。
このトラブルが起きた場合には、
ピクセラ機では表示がマシなHDR10に切り替えられないので注意が必要だ。
また、ピクセラ機に追加された録画機能は
快適に動作しない場合があるとの声もある。
今後のソフトウェアのアップデートで改善されるならばいいが、
もしハードウェアのスペック不足だとすればそれも期待できないことになる。
パナソニックが安定した録画機能を3月末にリリースできるならば
ピクセラ機でも改善が期待できるが
万が一パナソニックが3月末に「録画機能のリリース中止」を発表したならば
ピクセラ機ユーザーも「そういうことなのだな」
と思わないといけないことになってしまう。
(↑追記ここまで)
とはいえ、4K放送の視聴に関しては完璧とはいえない評判のピクセラ機だが、
AndroidTVとしては快適に使用できる機器だと思うので
「4K放送も見られるAndroidTV端末」
として使うならばアリではないだろうか。
リモコンも横から見るとスタイリッシュでスマートだし(ただし数字ボタン付きは別売り)。
東芝機のリモコンは明らかに年長者に寄り添ったデザインだ。
紅白を録画したくて「TU-BUHD100」を買った人が
笑顔で新年を迎えられることを祈っています^^
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